Do the Right Thing
「おー、1989! Another Summer !」だから 27年前ですね、全ては Public Enemyの “Fight the Power”から始まったムーブメント。ある暑い暑い土曜日の朝から、次の日の朝までの約24時間の間に起こる、些細な切っ掛け(例えば”暑いから”とか)から始まるイライラが大事件に発展するまでの、日常? 非日常?
もちろん、MookieとBrooklynの仲間たち、Salとその家族 にまつわるエピソードが話の中心となります。繰り返しますがある暑い日の日常→非日常への転落がストーリーのキモだと言えると思います。
しかし、豊富な脇役の多さが見どころであり、リピーターたる所以だと思います。「お前ダレ?」とか「何でこの映画に出てるの?」とか思える登場人物達の立ち回りも、後半に掛けてイッキに1点の臨界点に向かって突き進みます。個人的には、Señor Love Daddy や Smiley に着目して、やや斜めに鑑賞するのが好きですが。
もちろん「映画作品」として観るのも正統派なんでしょうが(オバマさんみたく)、むしろ当時のカルチャー全般の記録として観る方がいいかも知れません。凝ったTシャツ着て、Zulu-Nationのマークを首から下げて、年収相当のスニーカー履いて。。挙げればキリがないですが、当時の若者はみんな一部の尖ってる若者は やってたことですよね、今では中学の授業でも HipHopってあるそうですが。
日本公開初日に独りで日比谷の映画館に観に行ったこと、最終日に sukemaro氏と一緒にまた観に行ったこと、忘れません。暑い暑い土曜の朝に観ることをおすすめします、ピザでも食べながら。でも Extra Cheezeは$2.になりますのでご注意を。
映画のエンドロールでも、一波乱あります。キング牧師のスピーチ文に続いて、マルコムXのスピーチ文。2人のカリスマを優劣付けずに同列に並べることで、マルコムXをちょっと贔屓にした形に。ここからブラックカルチャー界での マルコムX英雄視の論調が起き上がって来たのではないでしょうか。
DO THE RIGHT THING – Trailer