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Boogie Down Productions – My Philosophy

Boogie Down Productions – My Philosophy
mal「Fresh! for ’88.」と言うことで、27年前ですね。社会派メッセージを”季語”としてラップに乗せることが定番となりつつあった初期の頃の曲ですね。ジャケもタイトルも Malcolm Xの丸パクリで強い傾倒ぶりが全面に出てますが、Boogie Down Productionsの成り立ちが、もう社会問題の中にあったとのことなので当然なんでしょうね。

当時 Public Enemyと双極を成していた B.D.P.ですが、発信していたメッセージはお互いちょっと違っていたようですね。また KRS-ONEの Reggaeを意識した曲作りもちょっと興味深かったように思います、実際 Sly & Robbie との相互プロデュースとかも面白かった。

この後 KRS-ONEはアルバムの毎に若干の軌道修正を繰り返して行く訳ですが、変わっていく事の大切さみたいなものを 27年経って感じます。

いわゆるブラックカルチャーにどっぷりとハマる切っ掛けと言っても大袈裟ではない曲です。

Boogie Down Productions – My Philosophy

Roger Troutman の奇跡

MI0001403588Troutman家の悲劇が 1999年 4月だったそうな。ちょうど今から16年前か。ニュースの直前までオハイオでのサクセスモデルとして順風満帆に伝えられていた話が実は破綻直前で、一発逆転のために Rogerがお仕事増やして頑張って立て直そうとして、でも上手には回らなくて。。結果的に死の直前の、仕事を増やしたのが遺作になるとは。若い世代に Rogerってどんな芸能人だったのかを知らしめる機会になってしまったとは。。

私の信条なのですが、ホンマモンの”FUNK”ミュージシャンは、「芸能人」と表現するようにしています。庶民目線で、すっぱい現場を盛り上げる姿は、芸を以って能とすると表現した方がリスペクトに当たると思ってるからです。そして私の中での一番の芸能人は紛れもなく Rogerに他なりません。死後 10年以上経っても全く Rogerの立ち位置に揺るぎはありません。

Roger/ZAPP のヒット曲を挙げれば、それこそページ数に暇がありませんが、この辺の感じ方はやはり FUNK全盛時代と HipHop全盛時代のヒトとは印象が違うかも知れませんが、共通するのはその Grooveでしょうから区別する必要すら無いと思います。

でも、やっぱり「あぁこのヒトって芸能人やなぁ」と思うのはライブですね。残念ながら私は生Rogerを観たことがありません。でも観客を駆り立てるサービス精神は、このヒトの原動力の1つであることに間違いはありません。

敢えて「悲劇」では無く「奇跡」として、Roger/ZAPPの軌跡を辿って欲しいと思います。

例えば1つだけ挙げてみたいと思います。

「30 mn with Roger Troutman & Zapp ( Live @ BET in 1989 )」

実は Roger/ZAPP は James Brown 直系の FUNKバンドだってことがよく分かると思います。この鳥肌感、TalkBoxがただの道具に成り下がってるなんて、信じられますか? 他のメンバーが口パクだろうが”どうでも良いんです!”

亡くなった当時、Sukemaro氏宅にお呼ばれした際に、チューブ咥えて行った記憶があります。まだまだ Rogers’s Groove は止まりません。我々の手で 足で 腰で伝承していかなければなりません。本当にそう思います。

Roger最高! 若い人がそう言ってくれるまで、50手前の親父だけど、歌い続けます、踊り続けます。それが最大の供養では無いでしょうか。

DJ Quik – Sweet Black Pussy

DJ Quik – Sweet Black Pussy
hqdefault別エントリーでも書いた、独りぼっちで OakLandに乗り込んだ時に、レコード店の女性店員と大合唱になった曲。いま思えばその女性店員さんに ガイジン(私のこと)とは言え、無茶な合唱を強要したセクハラこやじだったなぁと反省、でも当時は歌詞の内容なんて本当に分かって無かったんだもん。

一貫してナースティーなイメージの付きまとう DJ Quikですが、何枚もアルバム聴いてると気付くのが、”気持ちよさ最優先”のトラック(ループ)への執着と、Old Schoolな歌謡曲(特にRogerとか)へのリスペクトです。

最初はうぇっさいーな一発屋だと思って買ったものの、どんどん枚数を重ねる毎に「私はこう思う、”Funk”とは。」って言うメッセージが伝わってきて、買い逃し出来なくなってしまった芸能人(あえてこういう表現を使います)に成長、変貌してしまったように思います。

でもねでもね、今では訳知り顔しちゃった評論家が好む”アーチスト”に成長しちゃったのかも知れませんが、私から見ると”快感”プロバイダーとして今後も年を重ねて欲しいと思う芸能人の一人です。

DJ Quik – Sweet Black Pussy

DJ Quik – Get At Me

DJ Quik – Roger’s Groove

Naughty By Nature – Hip Hop Hooray

Naughty By Nature – Hip Hop Hooray

1242981950_179014_1_f-1「19 Naughty III」だから正確に22年前ですね、社会人成り立ての頃、クルマで大音量で掛けて「へ~~い」「ほ~~お」した思い出があります。

とにかく、バカ抜けがイイと言うか、アタマわる格好いいと言うか、底抜けに明るい曲ですよね。他にこんな曲無いくらいに。

同じ時期に”O.P.P.”、”Uptown Anthem” なんかも流行りましたが、やっぱり私としては「おバカ一直線」の “Hip Hop Hooray”派です。

音楽面だけで無く、Naughty By Natureや DasEFX 他は、格好面(あえてファッション面とは言わず)でも大きな影響を受けました。こんなヨタヨタなのがなんでか格好いいんですよね。また、今でもこういうのが格好いいと信じ切ってる自分も、もう更生の余地無しですが。

Naughty By Nature – Hip Hop Hooray

Shaft (2000)

Shaft (2000)

81VEIGdfqrL._SL1500_「正義の味方」と言うには少々ダーティー過ぎるが、ゲットーで生き抜く庶民の味方。元ネタとなった「黒いジャガー」からのファンですが、ジョン・シングルトン監督のセンスもあって、一層 格好いい Shaftが観られます。

この手のアクションはどれもそうだろうけど、悪役が主役を食って、それで一層両者が引き立つって構図が際立ってて、充分エンジョイ出来ます。

物語の結末は、実世界と同様に、出口のない困った社会がある訳ですが、この映画に関しては痛快アクション映画と割り切って観るのがオススメです。

「正統派ブラックムービー」の系図を見るようです。2000年の映画で、比較的新しいのですが、私の人格形成に大きな影響を与えた映画です。今日みたいな天気のはっきりしない日に観たくなる映画です。

Shaft – Trailer